ShortStory久々の第３４話目

毎日仕事がいそがしい状況です。さっさと仕事抜けて帰りたいですもうorz
結果の見えない仕事＆自分が主体となって動けない仕事というのは…苦痛で苦痛でorz

といったところで、久々のShortStoryです。
ずっとROWS書いてましたからねぇ……

昨晩、久方ぶりにウチのギルドのギルマスがROに復帰されたので、
それ記念で狩りに行った時のお話しです。

とりあえず、『トール火山も危険だが、ノーグロードも数の暴力で死ねる！』（涙



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風が辿る路　～Wanderer of wind～

第３４話　集え！ギルドの旗の下に！

先の研究所潰しも終え、私は暫く静養していた。
しっかり肩の骨は折れていたし、傷は癒えども身体の復調にはほど遠く、
なんだかんだ言って、全身の状況はあんまり芳しくなかったからだ。

体調も落ち着きまともに動けるようになったのは、
事件の集結を見てから１ヶ月ほど経ったあとのことだった。

そんな折、久々に懐かしくも嬉しい便りを受けた。
ギルドマスターが帰ってくるという便りを。

私が所属しているギルド『Et lucis aeternae』（永遠の光の祝福をという意味らしい）は、
ギルドとしての存在は王国に認められていながら、長いことその活動は止まっていた。

知ってのとおり、ギルドは神の石とも呼ばれるエンペリウムを、何らかの手段で得て、
ルーンミッドガッツ王国より認められた者達の集まりのことを言う。
原則認められたらギルドの解散は、ギルドを打ち立てたものが行わない限り行われない。
例外として犯罪に手を染める、非合法なギルドは強制的に国から解体もされるようだが、
幸い私の居たこのギルドは、そのようなものに手も染めないまま、
活動をしていなかっただけなので、そのまま残っていたのだ。

私も初めて所属し、当時は賑わっていたこともあり、
駆け出しの頃でもあったその当時を思い出すと、懐かしくもあり…
過去に何度か別なギルドに誘われた事もあったが、
それらを全て断り、私はただ此処にあり続けたのだった。

そのギルドマスターが帰ってくる。
私は妻のティオーレを喚び出し、出迎えることとした。

＊　　　＊　　　＊

「久しぶりだね…１年以上会ってなかったか、確か」
「おかえりー」
「ただいまー。お久しぶりです」
「僕は居たんだけどなー」
「でも、会うのはどちらにしろ久しぶりだよ、ルーディさん」
とりあえず帰ってきたのはギルドマスターたるアクエリア。
そして、いつの間にか帰ってきていたというルーディの２人だった。
「それで、折角集まったんだから…何処か行ってみようとか思うんだけど？」
アクエリアの進言。私も久々のギルドでの狩りに心躍った。
「いいね。とりあえず…どこに行こうか？」
「わたしも冒険者として復帰して…実はこっそりトール火山に行ってきたけれど、
　何も出来ずにやられちゃってねー。あそこはだめだわー」

開かれた宗教国家アルナベルツ教国への道。
既に冒険者達が先に入国し色々な動きを興しているらしい。
レゲンシュルム研究所の残党たる研究者の暗躍が、曝かれればなと思いつつ尋ねた。
「私も暫く身体が動かせなかったから、情報としては伝え聞いて居るんだが…
　そんなにかい？」
「敵が恐ろしい程の強さだった…なんかそう言えばガーディアンが居たっけ。
　攻城戦で見かけるようなのと比べて、おっそろしいほど強かったけど」
「有り体に言ってしまうとやられちゃったのよね」
ルーディとアクエリアは既に赴き、そしてやられたらしい。
「蒸発しちゃったのかー、火山だけに」
ケラケラ笑いつつティオーレがつっこむ。それを受けて
「だったら、もう一つの火山行ってみるというのは、どうだろう？」
「もう一つの…あーノーグロードね。暫く行ったこと無かったし行ってみようか？」

そんなわけで、私達は腕慣らしもも兼ねて、
聞き及ぶトール火山よりは楽なはずの、ノーグロードへと赴いたのだった。

＊　　　＊　　　＊

１階層は実に安定した狩りだった。
水属性グラディウスと錐を用いてのソウルブレイカーは、
高い防御力を誇るラーヴァゴーレムを、あっさりと撃沈に追い込むに十分の威力だった。

しかし、ソウルブレイカーは連発が利かない。
そして向かった面子がアサシンクロス、モンク、プリースト２人という構成が仇となり…
２階層で恐ろしい状況に直面する。

＊　　　＊　　　＊

「何でこんなに沢山敵が湧くのー！！対処出来ない！」
ティオの悲痛な声が火山洞に木霊する。

そんなに敵が固まっていないだろうという幻想を抱きつつ、
進行していくルーディ。当然の如く大量の敵に絡まれる。
敵を受け持とうと私が飛び出すも、連発出来ないソウルブレイカーは乱戦時に非常に使いづらい。
そもそもプリーストのレックスエーテルナとの連携で、
敵を効果的に殲滅する為に使うのが有効なのに、
数打ちゃ当たる状態になってしまっては、敵の数は一向に減らない。

ややあって、ルーディが沈み、私が倒れれば、
残った後衛たる２人が、猛攻に耐えられるはずもなく全滅の憂き目を見ることとなったのだった。



＊　　　＊　　　＊

「いやーすごかったなぁ」
「支援しきれなくてごめんなさいー」
「アレは仕方ないって」
「きにしな～い」
とりあえず、懐かしのたまり場（集まらなくなってから私も各地を転々としていた）に戻り、
拾ったものの精算を行い、今日のギルド狩りはお開きとなった。

＊　　　＊　　　＊

久々のＰＴ狩りと言うこともあり、楽しくもあったが、
私はソロがメインで活動していることから、ＰＴでの立ち回りに不安が有ると同時に、
そもソロで狩りに行く時には囲まれる状況を想定していない。
囲まれそうな時には戦いを挑まず、１体ずつ引き離して各個撃破が私のやり方だ。
それが、複数体抱えての戦い方を行う事が多いＰＴ戦でミスをしてしまった…そんな感じがする。
今後は…慣れる為にも一人ではない戦い方も覚える必要があるやもしれない。
まぁ…構成的に範囲攻撃が出来る面子が居なかったのが致命的ではあったのだが。

にしても、あの敵の湧きはもとより…つっこんでいくのはどうかと思うぞ、ルーディさん。

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